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​詩集など

『足立区』について

人間と人間の関係について、性別に関わらず書ける話があるはずだ。

『足立区』はそうした気持ちで書きました。

ですので、話者が「男性」「女性」「不特定」と、同タイトルで3種類の冊子が存在しています。

LGBTに限らず、センシティブな話題を取り扱う際に脳裏をよぎるのが「話者の当事者性」です。

「当事者でない人間が語るべきではない」との言葉もよく聞きますが、そもそも、個人が語れるのは個人の主観でしかなく、当事者同士ですら他人のことは完全には理解できないものです。

一般的に「センシティブ」とされない話題であっても、そもそも自分のくるしみは他人には伝えきれないし、他人のくるしみを十全に理解することも出来ません。

だとすれば、当事者であるか否かに関わらず、自身の思いを語っていいのではないかと思います。

特に、社会が媒介する話題については。

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